トークショー&サイン会 20191201

『信長三昧!』をテーマに、新宿ライブワイヤーにてトークショー&サイン会をさせていただきました。
出演作家は、天野純希、木下昌輝、谷津矢車、杉山大二郎の歴史小説家四名。司会は誉田龍一。主催は操觚の会。
操觚の会としては今年最後のイベントになりますが、たくさんのお客様に来場いただきまして、大変盛り上がりました。ありがとうございました。
前半は、四人の作家が信長をテーマにリレートーク。

第一走は私が、信長は本当は残虐でも非道でもなく、それは後世で作られたイメージであるということを、パワポを使って企業セミナー風に三つのポイントで解説。大爆笑だった(はず)。
私は、織田信長が甲州征伐後、本能寺の変の三ヶ月ほど前に発給した古文書について解説。民を縛る法(刑法や民法)のみならず、王(国主)を縛る法を作っていた信長の国家観について解説し、新刊『嵐を呼ぶ男!』はこれを基にして信長像を描きあげたことをお話しさせていただきました。

第二走は木下昌輝先生。
信長は戦争に行かないで鷹狩りばっかりやっていたという話。実際に、信長って桶狭間の戦い以前はけっこう戦っています。これは私の『嵐を呼ぶ男!』でも書いています。ところが天王寺砦の戦い以降は、ほとんど戦争をしていません。
戦をやっているのは光秀や秀吉といった部下たちばかり。信長はいつも鷹狩りしてました。本当は戦争嫌いなのかも?

第三走は天野純希先生。
幻冬舎のコラボ企画で、『信長、天が誅する』(天野純希)と『信長、天を堕とす』(木下昌輝)を二冊同時刊行した裏話をたっぷりと解説。木下さんが鷹の話しかしなかったので、ここでやっと本の紹介ができました。ちなみにこの二冊、鷹は出てきません(笑)。

第四走は谷津矢車先生。
最新刊『桔梗の人 明智光秀と光慶』を離れて、信長の様々な図画を映像を使って紹介。あんな信長、こんな信長がいっぱい見られて、大好評でした。

そして休憩(書籍販売&サイン会)を挟んで、後半は作家四人のクロストーク。みなさん本当に、しゃべりがうまい(笑)。
私は読者として天野先生の大ファンだったので、直接からむことができて、最高に楽しかったです。
ご来場くださった皆様、そして今年一年間、操觚の会を応援してくださった皆様。本当にありがとうございました。