信長の血涙 幻冬舎時代小説文庫 -歴史小説-
チーム信長の成功譚。
そこから見えてくるのは、信長のリーダーシップだ。
――作家 伊東潤氏、推薦!
生き馬の目を抜く戦国の世――国は荒み、民百姓は飢えていた。
「俺に力を貸せ! この地獄の世を、新しき天下に変えるのだ」
天下静謐の理想に燃える大うつけの信長だが、常に国境を敵に脅かされ、その貧弱な兵力では尾張統一すらままならない。小豪族の集合体である尾張は、重石となっていた信秀の死後、力の均衡が崩れて無法地帯になりかかっていた。やがて織田弾正忠家の家督を巡り弟・信勝が謀反との報せが届くが……。涙もろく情に厚い、若き日のまったく新しい織田信長を描く傑作歴史長編。
解説:伊東潤